平和を疑う短編ダークファンタジー
平和を疑う短編ダークファンタジー 数百年続いた人間と魔族の平和。その均衡が崩れた夜、勇者の末裔は失われた力と聖剣を取り戻し、自分を敵だと信じる世界から逃げながら真相を追う。
数百年もの間、人間と魔族は平和な時代を共に歩んできました。かつての戦争も遠い歴史となり、人類最大の戦力だった「勇者」という存在さえ、時代遅れの肩書きになっていました——あの夜までは。
何者かに襲われた勇者の末裔は、とうに失われたはずの力を覚醒させます。そして、聖剣は再び姿を現す。その瞬間から、彼が信じてきた平和な世界は少しずつ牙をむき始めます。
なぜ自分は襲われたのか。なぜ人々は次々と姿を消すのか。そして、なぜ誰もが自分こそ敵だと信じ切っているのか。逃げ、戦い、真相を探りながら、そもそも誰かを信じるべきなのかを見極めていきます。
物語の中で追い詰められる主人公にとって、戦闘は単なる障害処理ではなく、世界に抵抗するための手段です。
連続攻撃と複数のスキルを状況に応じてつなぎ、敵を押し返しながら次の行動へ移れるように設計しました。コンボの選択肢を増やす一方で、一つひとつの入力が次の技へ気持ちよく連係すること、スキルを放った瞬間に確かな爽快感が返ってくることを重視しています。
ヒット時の停止感、エフェクト、画面の反応、敵のリアクションを重ね、短いゲームジャム作品でも「攻撃が届いた」と手に伝わる打撃感を目指しました。
物語を少しだけかき回す遊び心と、正体を知られた人間の姿では動きにくい場面を両立させるため、主人公は猫へ変身できます。勇者の力で正面から戦うことと、猫の姿で別の経路や役割を担うことが、互いを補う構造です。
移動面では、左右の壁を交互に蹴って上へ登るウォールジャンプにも初挑戦しました。単なる移動技ではなく、高所から進路を塞ぐ敵へ到達し、先に排除するための小さな攻略として組み込んでいます。
短いプレイ時間の中でも、世界を知り、動き、戦い、さらに深い場所へ踏み込んでいく感覚を失わないよう、物語と操作の区間を交互に配置しました。小さな移動区間が次の戦闘への呼吸となり、やがて大きな戦いと真相の開示へつながります。